活動の概要
施術は大人数が集まる活動室において、車いすでリフレクソロジー、ハンドトリートメントを提供している。
その方たちとは別枠で3名ほどベッドのある部屋で脚部、腹部、リフレクソロジーを行っている。
施術の前もしくは後に足浴も行っている。
施術内容や部位は、ご家族、ご本人、施設職員と話し合いの上決定している。
足のむくみや冷えを取ること、身体が自由に動かせない利用者様が多いため、リラックスが、大きな目的となっている。
活動を開始してから20年を超え、足の冷え、浮腫みが軽減する、対人関係の改善、など効果が表れている。
月次報告
2024年8月
8月も猛暑日が続き、施設内および家庭、グループホームでも冷房を切
ることができない日が続いた。足の冷え、むくみが出ている方が多か
ったが、足浴やトリートメントで改善した。利用者様は7月よりトリ
ートメントによる足の冷えの取れ方がよかった。趾を骨折された利用
者様がいたので、治癒までは患側は患部より心臓に近い位置のトリー
トメントを提供した。以前より前腕から手部にかけてのトリートメン
トを希望する利用者様が増えた。
2024年7月
7月は猛暑日が続き、施設内および家庭、グループホームでも冷房を切ることができない日が続いていた。そのため、下腿から足部の冷えが目立った。今までトリートメントで足部の温かさを取り戻せてた人も、十分に温かさを取り戻せなかった。多くの利用者様は足部のトリートメントを好まれるが、足部より腕・手部を指定する方もいた。
東京都はコロナウイルス感染、陽性の人が増えており、4月末から感染者数のグラフは下がることはなく、第11波と考えられてる。感染者発生の場が、社会福祉施設、医療機関が多いため、職員の方々はじめ、活動担当のメンバーは十分注意したうえでトリートメントを提供した。
2024年6月
2024年5月
2024年4月
新年度になり、医師の巡回診察があった。トリートメントについて特に注意などはなかった。
麻痺があり、腕の挙上がスムーズでない利用者様に、2022年から定期的にトリートメントを提供してきた結果、挙上の角度は回を重ねるたびに、上向いていたが、昨年12月25日から今月15日まで、背中から上肢のトリートメントを提供できなかったところ、挙上の角度が明らかに落ちていた。仰臥位で下肢を持ち上げる動作も麻痺側はほとんど動かせなくなっていた。精油を用いたオイルトリートメント効果が高いことが示された。
気温が上がり、足部の冷えの程度も緩和されている方が多くなってきた。
2024年3月
腹部のトリートメントの効果が、ご家族に認められ、腹部のトリートメントの提供者が増えた。まだ気温の低い日には足の冷えはあるが、相対的に、気温上昇に伴って足の冷えも緩和してきていた。
以前はハンドトリートメントに対して消極的だった方も、ハンドトリートメントを希望するようになった。
来月から新年度となるため、活動時間外に、活動参加セラピストが集まり利用者様の状態や、施術内容など情報を共有し、施術の見直しを行った。
2024年2月
施設側と1年間の振り返りの打ち合わせを行った。理学療法士のリハビリ計画とご家族の希望に沿ったトリートメント内容にするため、担当職員に、施術部位や内容を確認してもらった。
気温の変動が大きく、暖かい日があったかと思えば、雪が降る日もあり、体調を整えるのが難しい月であったが、利用者様は落ち着いて過ごしている方が多い印象だった。下腿が冷え、足部にむくみが出ている方が多かった。トリートメントの提供で、足部の温まりがよくなり、むくみも取れやすくなっていた。
2024年1月
暖冬とはいえ、急激な寒波が襲来してきたり、体調管理が難しい天候が続いた。利用者様の手足の冷えが強くなってきた。
トリートメントを長年受けている方は、トリートメントにより冷えの取れ方が早いと感じた。腹部のトリートメントも継続している方は、排便の状況が少しずつ変化が起こっているようだ。
トリートメントの心地よさを体で覚えると、当初はトリートメントに積極的に参加していなかった方も、ご自身から、足や手など、希望する部位を出してくるようになった。対人関係が苦手な方たちには、セラピストは焦らず、歩みを合わせて寄り添うことが大切であると毎回感じている。
2023年12月
気温が下がり、利用者様の手足の冷えが目立ち始めていた。しかし、活動開始当初の冷え方に比べ、冷えの程度はだいぶ緩和されていた。
また、トリートメントを提供すると、温まるようになり、温かさもある程度維持できるようになった。ある利用者様は、トリートメント提供後には足が暖かいのでレッグウォーマーは半分の長さまでにしてほしいといっていた。
また、上肢のトリートメントを提供している方は、関節の可動域が入所時より上がっていた。トリートメント前には落ち着かない様子の方たちも、トリートメント中から呼吸が穏やかになり、落ち着いていた。
2023年11月
コロナウイルス感染者数は減少傾向ではあるが、インフルエンザや他のウイルス性疾患が流行している月となった。風邪をひく方も多く、お休みされる利用者さんも出てきた。25度近くまで気温が上がった日があったり、数日後に急激に最高気温が12度まで気温が下がった日もあった。1日の中の気温差も、日々の寒暖差もあり、だれにとっても体調管理が難しい月となった。
下肢の冷えやむくみも10月以上に目立つようになってきた。しかし、当該施設に通所当初にはトリートメントを行っても温まらなかった足部が、トリートメントにより、温まるようになっていたり、冷えの程度が軽減していた。腹部のトリートメントも定着した。
2023年10月
10月に入り、朝晩の気温、湿度は低くなったが、日中は気温が20度以上の日が続いた。
しかし、足部が冷え、むくみが出ている人が増えてきた。トリートメントを提供することで、温かさが戻り、むくみも軽減できた。便秘気味の方へ腹部のトリートメントも、ご家族、施設からの要望で提供する方が増えた。定期的なトリートメントで、徐々に効果も出始めているようだ。
季節の変わり目のためか、発作を起こした報告が先月より増えた。
2023年9月
9月に入っても、湿度が高い日が続き、月末近くになりやっと湿度が下がり始めた。インフルエンザ、コロナウイルスなど感染症が流行しているため、施設内でも換気は定期的に行われていた。
下肢の冷えは、あまりないものの、多くの利用者様がむくんでいた。トリートメントにより改善傾向にはあるものの、完全にむくみが取れることはなかった。便秘気味の方へ腹部のトリートメントも定期的に行うようになった。また、背中のトリートメントも、着衣の状態で提供することが増えてきた。
ある利用者様へ通常は下肢のトリートメントは着衣にて行っていたが、お一人に多くの時間が取れる日があり、オイルで提供したところ、下肢の動きが、着衣で行っている時より、よくなった。オイルの効果が高いことを実感した。
2023年8月
7月に続き猛暑が続いており、常に冷房が入っているため、下腿の冷えている方が多かった。むくみも伴っている方も多かった。1回おひとり20分の施術の中で、下腿~足部に加え、前腕~手部のトリートメントを希望される方が多くなった。また便秘気味の方のご家族から腹部のトリートメントのご依頼も増えてきた。施設からご家族に腹部のトリートメントの効果が伝わっている結果だと思われた。トリートメントにより、足部の冷え、むくみは改善されるケースがほとんどだった。
表現できる方は筋肉の硬さ、動かしにくさもトリートメントで改善していると評価してくれた。また、トリートメント中およびトリートメント後に「気持ちがよかった」と表現される方がほとんどだった。暑さで行動範囲も狭まり、体の動かし方が減少しているため、トリートメントで血流を促進できることがよい刺激になっていると思われた。
2023年7月
2023年6月
2023年5月
コロナウイルス感染症が5類となったが、マスクは必ず着用、検温をしたうえでの入室となった。施術中のフェイスガードは任意となった。
気温の変動が激しい月で、体調の安定が難しいなかでも、利用者様はお休みも少なく通所されていた。気温が低い日は、ほとんどの方の下腿は冷えが強く、膝も冷えていた。トリートメントを行うと、多くの方はむくみ、冷えが改善した。
着衣での背中および腹部のトリートメントの希望も増えてきているため、セラピストは着衣でのトリートメントもしっかり習得する必要を感じた。新しいリハビリ担当の理学療法士の先生が着任された。これからお一人ずつ運動プログラムが提供されるとのことだった。
2023年4月
気温が上昇し、足部は冬季に比べ冷え方が少なくなってきていたが、むくみはあった。トリートメント後は、足部に温かさがもどり、むくみも軽減した。利用者様の年齢が上がるにつれ、麻痺側と健側の筋肉の大きさに差が出てきていたが、更に差が大きくなり、歩行時や座位でも、体の傾きなどが以前より目立つようになってきた。また、便秘が強くなる方も出てきた。腹部のトリートメントを希望される方が追加となった。多くの利用者様はトリートメントにより、呼吸が落ち着き、中盤からは目を閉じウトウトしたり、熟睡されていた。
今までアロマの活動への参加に対して気持ちの波が大きかった方が、積極的にトリートメントを受けるようになり、また本人から手のトリートメントもリクエストされるようになった。
毎年4月は職員の方の異動があり、落ち着かない利用者様が出る月でもあるが、今月は皆さん大きな変化なく過ごされているようだった。
2023年3月
コロナウイルス感染者数が落ち着いてきているため、今まで活動への参加を見合わせていた医療的ケアが必要な利用者様も、活動に戻ってきた。利用者様の体調などで、予定が変更になり、おひとりの方に時間をかけ数部位のトリートメント提供できた日があった。
ほぼ全身にトリートメントを提供することで、身体の動きがいつも以上に良い方向に改善できた。改めて部位での提供より全身的なトリートメントの提供が効果が高いことが分かった。
寒暖差が激しいため、体調も安定しない方が多いようだった。また朝晩の気温の低さから、まだ足の冷えが強い方が多かった。
2023年2月
寒波が到来したり、急に春の気温の日が来たり、気温の変動が大きい1か月だった。
利用者様の足も1月より2月のほうが冷え方がきつくなっていた。
しばらくお見掛けしていなかった利用者様が、骨折して入院、リハビリを受けていたことを明かされた。まだどのような骨折状況だったのか、治療の詳細、現在の状態などがわからないので、当面の間はトリートメント時には十分な注意をすることを周知した。
2023年1月
年が明け、月初は落ち着かない様子が見られたが、後半になり落ち着きが戻ったように感じた。引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。
気温が低いため、利用者様の足は冷え、むくみもあった。足湯を行っても、冷えがすぐ戻ってしまうぐらい冷えている方が多かったので、お湯の温度を確認することを施術者間で共有した。
感染予防のため換気を行うため、床にマットを敷いて寝ていただく状態で行う場合は風が通って寒いと感じた。
前回下肢の麻痺が残っている利用者様に対して腸骨周囲をほぐしたが、その後脚の挙がり方が良くなり、それが続いているとご本人から報告があった。
2022年12月
引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。
コロナウイルス感染防止策として、換気を頻繁に行っているため、室内の温度が下がり気味で、利用者様の下腿から足部にかけての冷えが強くなっていると感じた。趾はもちろんのこと、下腿から足首にかけての冷えも強くなっていたが、トリートメントにより、温かさが戻った。
対象利用者様の多くに、引き続き前腕~手部も提供した。手部のトリートメントでも、呼吸が穏やかになり、手部の緊張も取れ、十分にリラックスされていることがうかがえた。車いす利用の方は便秘傾向にあるため、ご家族の希望により、腹部のトリートメントを引き続き提供した。
下肢に麻痺が出ている利用者様に対して、腸骨周囲、腸腰筋のトリートメントを提供したところ、下肢が動かしやすくなったとご本人が足を持ち上げて見せてくれた。
2022年11月
発熱した方が出たため、途中2回、活動が停止となったが、すぐに状況は落ち着き再開となった。引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。
活動が再開された後は通所する利用者様が少ない日があり、おひとりの方に時間をかけ、複数の部位をトリートメントすることができた。おひとりの方へのトリートメント時間が長くなったことで、脚、腕の施術後の可動域が拡がり、利用者様も喜んでいた。
気温が下がる日もあり、利用者様の下腿から足部にかけて冷えていた。トリートメントで温まった。むくみも緩和できた。
2022年10月
引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。
今月から新しい利用者様が通所されることになり、アロマセラピーのプログラムに参加されることになった。
朝晩の気温が下がり始め、利用者様の脚部の冷えは強くなってきたが、施設で足湯を積極的に行っていることも、足の冷えが強く出ていない要因と考えられた。トリートメントを提供することで、冷えている状態をさらに緩和できた。対象利用者様の多くに、足部のトリートメントだけではなく、前腕~手部も提供した。
上肢に麻痺が残っている方は、ご本人、ご家族、施設からの要望で、背部、大胸筋、上腕部へのトリートメントを提供した。
利用者様は皆さん施設に通所された当初に比べ、コミュニケーション、意思表示能力が向上しており、トリートメント提供部位についても、回を重ねることで、ご本人の意思を確認することができるようになっている。身体的機能も、概ね向上しているが、入院などにより通所できない時期が長引いたり、年齢を重ねることで、動作速度が変化することもあるが、トリートメントを通して、精神的面のサポートができると考えられる。
2022年9月
引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。今月は台風が日本に上陸し、関東圏でもその影響を受けたにも関わらず、利用者様は比較的落ち着いていた。まだエアコンを使用しているため、利用者様の足は冷えている方が多かった。
施術部位は足部が中心ではあるが、腕、手部、も行うことが多かった。腹部、背中のトリートメントのリクエストもあった。カニューレを使用している方は、トリートメントを行うと、呼吸が深くなり、寝入ることが多かった。どの利用者様も年齢を重ねるにつれ、脚部の太さの左右差が目立つようになり、それに伴い足の冷えの左右差も出てくるようになった。また、全身が冷えているというより、下半身は冷えているが、手足はとても温かいというケースもあり、上半身と下半身の流れが均一でないことがうかがえた。どの利用者様も、トリートメント中には呼吸が落ち着き、深くなっていくことが観察された。
2022年8月
引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。先月同様、利用者様の通所人数に合わせ、月曜日の施術者を4名、水曜日を2名で行った。気温の上昇に伴い、エアコンを使用しているため、利用者様の足は冷えている方が多くなってきた。施術部位は足部が中心ではあるが、腕、手部、腹部、背中のトリートメントのリクエストもあった。日常的に意図していない動きが出る方が、トリートメントを行うと、落ち着くように見受けられていたが、「もし、動きたくなったら、気兼ねなく手足を動かしても問題がない」と伝えたところ、止まっていた手足の動きが出た。ご本人の意思で、動きを止められることが分かった。トリートメント中徐々に呼吸が落ち着き、深くなった。全体として、足部の冷えが出る方が増えてきた。トリートメントを行うことで、改善できるが、時間がたつとまた冷えが徐々に戻り始めた。トリートメントを受けている期間が長い方ほど、足部の冷えの取れ方は早く、また冷えの程度も改善していた。
2022年7月
引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。先月同様、利用者様の通所人数に合わせ、月曜日の施術者の人数を増やし、比較的利用者様の少ない水曜日は一人減らした。気温の上昇に伴い、エアコンを使用しているため、利用者様の足は冷えている方が多くなってきた。施術部位は足部が中心ではあるが、腕、手部、腹部のトリートメントのリクエストもあった。トリートメント前に落ち着きがない状態であっても、トリートメント中から呼吸が落ち着き、眠ってしまう方が多く見受けられた。また足部の冷えも、トリートメントを行うことで改善できた。トリートメントを受けている期間が長い方ほど、足部の冷えの取れ方は早く、また冷えの程度も改善していた。
2022年6月
コロナウイルスの感染者数が、少しずつ増加している状況ではあるが、入室前の酸素飽和度の測定が省略され、体温チェックだけとなった。引き続きマスク、フェイスガードの着用で施術を行った。利用者様の通所人数に合わせ、月曜日の施術者の人数を増やし、比較的利用者様の少ない水曜日は一人減らすこととした。梅雨明け前から気温の高い日が続いており、利用者様も疲れ気味のようだった。エアコンを使うようになり、また少しずつ足の冷えが出てきた。施術部位は足部が中心ではあるが、腕、手部のトリートメントのリクエストもあった。腕を自分の力で上げられるようにしたい、というリクエストの利用者様には引き続き、背中、上腕のトリートメントを定期的に提供した。トリートメント提供当初に比べ、かなり腕の可動域が拡がってきた。
2022年5月
コロナウイルスの感染者数は減少傾向にあるが、まだ油断できない状況の中での活動が続いている。入室時の検温と酸素飽和度の測定は、引き続き職員により計測され、マスク着用、フェイスガードも着用して施術を行った。活動再開時から、クライアントの顔から距離の取れる、下腿とリフレクソロジートリートメントを中心として提供していたが、手部、前腕部のトリートメントも行うことになった。(リフレクソロジーと下腿20名、前腕・手部6名、腹部4名 いずれも延べ人数)5月としては異常な気温上昇日もあり、足部の冷えはあるものの、冬の状態とは違い、トリートメントにより温かさが戻りやすくなっていた。
腕、手が動かしづらい利用者様へは背中、上腕・前腕のトリートメントを提供してきているが、毎回動かしやすさが増しているようで、施術後は利用者様自ら動かして見せてくれた。
2022年4月
まだまだ、コロナウイルスの感染者数は減少しているとは言えない中で、本格的に活動が再開となった。4月は職員の方の異動があったため、月初は利用者様の落ち着きがなかったが、4週目になると落ち着きを取り戻していた。また、4月から新しい利用者様がアロマセラピーのプログラムに参加することになり、ご家族、職員の方と相談しながらトリートメントプログラムを組むことになった。以前からの利用者様の中にも、体調の変化により、トリートメント内容を変える必要が出てきた方もいるので、トリートメント内容の見直しをした。
今月は寒暖の差が激しく、春は様々な要因で利用者様が落ち着かないことが多いが、トリートメントを開始すると、皆さん落ち着かれ、呼吸が深くなった。足部の冷えも、活動に参加された当初に比べると、冷えや、むくみの程度が緩和されており、長期間での関わりの大切さを再認識した。
2022年3月
2022年2月
コロナの影響で、活動は中止となった。
2022年1月
東京都のコロナウイルス、オミクロン株に感染した患者数の急増により、人工呼吸器を装着している利用者様との接触は2週目から制限され、4週目の活動は残念ながら中止となった。
この冬は気温が低い日が多く、利用者様の下腿も冷えが目立っていた。トリートメントを提供することで、一時的に足部に暖かさは戻るが、時間が経つとまた冷えが戻る状態だった。多くの利用者様のトリートメントは月に1回から2組まれているが、もう少し頻回にそして、定期的、計画的なトリートメントを提供できるとさらに良い結果が残せるように感じた。寒さのためか肩のトリートメントを希望する方も出てきた。上衣をとることが難しい場合は、着衣の状態で行った。月単位で観察すると、利用者様の関節の可動域が上がっている。ご本人も動かしやすくなっているとのことだった。
2021年12月
12月に入り気温が下がり、利用者様の足部が冷え始めた。昨年は今年ほど足が冷えなかったという方が多く見られた。活動室も定期的に換気を行うため、床にマットを敷き、その上に寝ている方は、より寒さを感じていたようだった。以前はトリートメントにより、すぐに足部の暖かさが戻った方も、なかなか戻らず、長めに趾のトリートメントや、下腿のトリートメントを行った。当初トリートメントに抵抗を示されていた方が、積極的に手、足をこちらに向けるようになったことはうれしい変化だった。
クリスマスカードを書いてくださった利用者様がいて、こちらも私たちの活動の励みとなった。
2021年11月
11月前半は気温がさほど下がることはなかったが、後半になり、急に気温が低下したため、利用者様の足先もかなり冷えるようになった。
施設では、足湯をしない方はホットパックで足先の温めを開始していた。
トリートメントを開始すると足は温まり、それをある程度キープできる方もいらっしゃるが、行って10分ぐらいするともとに戻ってしまう方も目立つようになってきた。
今後は血行を促進する精油を積極的に使用する予定。
2021年10月
2021年7月
2021年6月
6月20日に緊急事態宣言が解除となり活動が再開された。
まだ、通所されていない利用者様もいらっしゃり、施術の対象者は少なかった。しばらくお会いできなかったにもかかわらず、利用者様は変り
なく、トリートメントを拒むようなことはなかった。
気温が上がってきたため、冬季のような足の冷えはなかったが、むくみが出ている方もいた。
活動2日とも、施術対象者が少なかったため、おひとりに時間をかけて施術を提供できた。
施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒してから入室した。
2021年4月
3月に緊急事態宣言が解除となり、活動が再開となったが、4月に入
り再度緊急事態宣言が発出されることとなり、3週目から活動が中止
となった。
施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒してから入
室した。人工呼吸器を付けている方の部屋に入室する際には、更に
ビニールのエプロンを付けた。
利用者様も活動に制限がかかっているためか、イライラした様子の方
も見られた。また、むくみが出ている方もいた。
冬季の冷え方とは違うが、足の冷えや手の冷えが出ている方も多か
った。
2021年3月
3月に緊急事態宣言が解除となり、2週目から活動が再開された。
施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒してから入
室した。人工呼吸器を付けている方の部屋に入室する際には、更に
ビニールのエプロンを付けた。まだ利用者様の通所人数は少ないようだ。
新年度に向け、数名の方は、グループホームの移動をされたようで、な
じみの方との別れがあり、精神的にやや不安定な方も見受けられた。
気温が低い日は減ってきたが、足の冷えが出ている方も多かった。
長い間、活動が停止されていたにも関わらず、利用者様はトリートメン
トに対しての抵抗感もなく、受け入れていた。足関節の硬さが出ていた
り、下腿の冷えが以前より出ている方が多かった。
2020年12月
- 川口 香世子
コロナの状況により、当面の間活動休止となった。
2020年11月
引き続き施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒してから入室した。
適切な足湯の温度を提供していただくため、温度計を使用してお湯の温度を40℃程度で提供してもらった。気温の低下とともに、足の冷えが気になるようになってきたが、トリートメントで冷えは緩和された方が多かった。
月曜日の活動は休日明けということで、落ち着かない利用者様が多かった。コロナウイルスの感染影響により、通所される利用者様が少なめの月となった。
感染者数が増加したため4週目の活動から、休止となった。
2020年10月
引き続き施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒し
てから入室した。
朝晩の気温が下がり始め、利用者様の足も冷え始めた。事前の足湯の温
度が低く、かえって冷えているような印象があったが、トリートメント
で温まった。気温の変動があるためか、疲れ気味の利用者様が目立った。
きっかけは不明であるが、「マッサージ」「足湯」という言葉に反応し、
トリートメントを拒絶する方がいたが、会話をしながら自然にト
リートメントにつなげると、実施可能となったケースがあった。
トリートメントの受け入れが難しいと思われるクライアントに対して
もあきらめずアプローチする必要を感じた。
2020年9月
9月16日より活動が2か月ぶりに再開となった。
施術担当者は体温、酸素飽和度の測定を行った後、靴を消毒してからの入室となった。
まだ、通所に踏み切れない利用者様もいらっしゃったり、他施設へ移動された方もいて、利用者様は少なく、利用者様の雰囲気が変わったように感じた。
まだ、気温の高い日もあったが、急に気温が下がり、足部に冷えが出ている方も出てきた。久しぶりのトリートメントを皆さん、楽しんでいた。
2020年8月
- 川口 香世子
新型コロナウイルスの影響を受け、7月に続き活動は中止となった。
2020年7月
2020年6月
自粛期間を終え、利用者様も戻り始めているが、まだ自宅で過ごし、活動に戻っていない方もいた。
検温、酸素飽和度の測定、靴底の消毒を行ってから入室した。
活動に戻った方は、関節の硬さや冷え、むくみが見られたが、トリートメントで改善した方が多かった。
自粛期間中は生活環境がかわり、少々疲れたという方もおられた。
ソーシャルディスタンスを保つため、手部のトリートメントは行わず、下腿のトリートメントを中心に行った。
施設側の要請があった方に対してはハンドトリートメントも提供した。
2020年5月
- 川口 香世子
5月はコロナウイルス感染拡大防止のため、外部講師の活動はすべて中止となった。
職員も2、3人の出勤とし、利用者様にも通所自粛を呼びかけたとのことで、1日、2、3人程度の通所とのことだった。
2020年4月
2020年3月
新型コロナウイルスが蔓延し始め、センターより、発熱、咳がある施術者は来所しないように、また来所の際はマスク着用の事と指示が出ていたが、回を追うごとに、感染予防策が増えた。
まず活動室に入る前に、施術者の検温が開始された。
また次の回には検温にプラスして、酸素飽和度が測定されるようになった。
またその次の回には医療的処置が必要な利用者様は、1室に集められ、その部屋に入るときには、次亜塩素酸ナトリウムの薄い溶液で靴底を消毒するように指示された。
月の中、週の中での寒暖差が大きく、気温が低い日は、足部が冷えている人が多かった。
落ち着きを保てない状況が重なっている月にもかかわらず、利用者様は比較的落ち着いていた。
スタッフもいつも以上に様々なことに気を配っていることが伝わってきた。
2020年2月
抗てんかん薬の切り替え時期のかたは、薬の適量が見つかっておらず、テンションが高かった。
利用者様の多くは足の冷えはあったが、暖冬のためか、昨シーズンより足の冷えが少なかった。
腹部のトリートメントは、定期的、継続的なトリートメントの提供の必要性を感じた。
ハンドトリートメントを好まれる利用者様が多くなってきた。
今月は新型コロナウイルスが流行し、外部から施設に入る際には、朝の検温し、熱がないことを確認すること、熱があったり、咳が出る方は、入室しないようにという連絡があった。
2020年1月
2019年12月
2019年11月
気温が下がり始め、利用者様の足部の冷えが強くなってきた。
トリートメント後は改善はみられたが、冷えの戻りも早くなってきた。
利用者様の多くは便秘気味であるが、腹部のトリートメントを継続的に行うことで改善できている。
便秘が続いていたときは、腹部に触ることも難しかったが、このところスムーズな排便が続いているようで、穏やかに落ち着いてトリートメントを受けていた。
2019年10月
インフルエンザの流行が例年より早まっているため、予防接種が始まっていた。
施術直前に接種を受けていたため、トリートメントが行えない利用者様が多かった。
また、歯科検診も重なり、全体的に人が少ない日が多かった。
例年より気温は高い状態だが少しずつ気温が下がってきたため、足部に冷えが出始めていた。
ある方は、入所当初には動かせなかった脚部が意思で動かせるようになっていた。
利用者様の努力は勿論のこと、利用者様を囲む周囲の方たちのあきらめない努力が形となって表れてた結果だと感じた。
2019年9月
9月に入って、気温の変動が大きく、また、台風も来たため利用者様は落ち着かない様子だった。
体温調節が苦手な方は熱がこもりやすく、足も火照りがちだった。利用者様は気圧の影響を受けやすいが、今回の台風は大型で、強い勢力のまま関東地方を襲ったため、いつも以上に落ち着かない様子だった。
最終日に長年施術を受けていたお一人が急に他界されたと聞き、当日の担当者全員ショックを受けた。
この1ヶ月ほど、表情が今までよりぼんやりしていると感じていたが、あまりに突然の事で言葉が探せなかった。
周囲の利用者様はまだ知らないためか、動揺は見られなかった。
2019年8月
8月はお盆月であることから、各回とも利用者様の欠席が多かったため、通常月に1回参加の方も、今月は2回参加していた。
また台風も発生したため、全体的に落ち着きがないように見受けられた。
他施設の利用者様も普段とは違う雰囲気だった。
エアコンが入り、下腿から足部にかけての冷えはあったが、活動に参加当初の芯から冷えている感じは無くなった。
体温調節が苦手な利用者様は、冷媒で首元を冷やすなどの工夫しながら、施術を受けていた。
施術後は足も暖まり、リラックスしていた。
2019年7月
7月は一泊旅行、健康診断があったため、全体的に落ち着かない感じだった。
梅雨明けが遅く雨が多かったが、下旬になり梅雨が開けた途端に気温が上がり冷房が入るようになり、更に足が冷える方が増えた。
また、逆に体温調節がうまくいかず、足が火照る方もいた。
便秘の利用者様のご家族から、腹部のトリートメントの依頼を受けるが、数日排便が無い時の腹部のトリートメントは、不快感があるようで拒絶されがちである。
しかし、トリートメントを継続することで便秘薬の使用回数が減り、自然に排便ができる日が増えきているので状態に合わせて、工夫をしながらトリートメントを提供する必要を感じている。