活動の概要
長年トリートメントでお伺いしている常陸太田市の障害者施設が日立市に新設した支援センターで、2020年11月から本格的にトリートメントに伺うようになった。
重度の障害を持った方対象で、主に脳性麻痺の方と重度の自閉症の方を行っている。冷えやむくみの軽減、心身のリラックスが大きな目的である。
力加減、時間配分の調節、動きが激しい人でも強引に抑えないなどに注意している。
施術内容や部位や体調など、話し合いまたは書面で、ご家族、ご本人、施設職員に確認の上で決定している。
月次報告
2023年8月
暑さのため散歩は控えている利用者様は、足がとても冷たくむくみがみられた。トリート
メントを行うと温かくなってむくみが軽減した。顔の表情も明るくなった。
2023年7月
麻痺側の手が疲れ、痛みが出やすいとの利用者様は前腕と肩、母指球に硬さがみられた。
トリートメントで硬さが軽減した。動きが良くなったとのご感想があった。
2023年6月
室内のフォーマットが変わり、興味を示して近づいてくる他の利用者様に警戒する様子が見られる方が多くいた。落ち着いて受けていただけるよう壁際に移動して簡単な仕切りをするなど出来る限りの工夫をして環境を整えるようにした。ゆったりしてリラックスして受けていただけるようになり、足の温まるのも早くなった。
2023年5月
乾燥が激しかった利用者様は、定期的にトリートメントを行っていた時はかなり改善傾向
であったが、お休みが続き再開したときにはかなり乾燥が顕著に見られ、かき傷やかさぶたが増えていた。トリートメントはグローブを使用し慎重に患部に触れないように行った。
2023年4月
人見知りが激しく、トリートメントも受けたがらなかった利用者様は、衣服の上からは背
中をさすることは受け入れていて気持ちよさそうに笑顔になっていた。慣れてきて、手部
や前腕をトリートメントさせていただけるようになった。冷たく硬く張っていたが、トリ
ートメントで柔らかく温かさが出た。とても心地良さそうな表情になり、指でgoodサイン
をした。
2023年3月
皮膚の乾燥や肌荒れが改善傾向である利用者様が多くなった。トリートメントを行っている足部から下腿の皮膚が特に整ってきた。掻きむしることもなくなり、傷が見られなくなった。
2023年2月
当初は硬く張っていて常に足が冷たかった利用者様は、継続してトリートメントを受けて、今は柔らかさがあり散歩も頻繁に行うようになった。足の冷たさは以前ほどではなくなっていた。
2023年1月
肌が乾燥していて常に掻き傷が見られていた利用者様は、トリートメントを行うごとに徐
々に皮膚の乾燥の改善が見られ、乾燥が気になる季節になっても下腿を掻きむしることも
少なかったのか、肌が綺麗になっていた。
2022年12月
トリートメントを定期的に行うようになってから肌の乾燥が改善傾向だった利用者様は、
気温や湿度が低くなってきて、また乾燥が目立つようになってきた。乾燥が進んでしまう
と痒くなり過剰に掻いてしまい出血することが多くなって、瘡蓋になると剥がすことに固
執する傾向があり、なかなか治らず広範囲に増えてしまうため、肌の乾燥のケアもより注
意深く行っていきたい。
2022年11月
突然歩けなくなっていた利用者様が、突然また歩けるようになった。トリートメントをと
ても楽しみにしていてリラックスして受けていた。歩けるようになってからの疲れ等が出
ていないかを観察して対応したいと思う。
2022年10月
突然、歩行ができなくなっていたという利用者様は、様々な検査をしても原因不明とのことで、心因性の可能性が考えられるとのことだった。情緒が不安定になり大声を出すことが多いということで、リラックスを目的にトリートメントを行なった。
2022年9月
尿量が少ないとの利用者様は、足が冷え血色が悪くむくみがみられた。トリートメントで軽減し、直後にトイレへ行き多量の排尿があったとのことだった。初めての利用者様は、他の利用者様へのトリートメントを見ていたことがあってか、開始すると直ぐにリラックスして嬉しそうにしていた。施術後は普段より穏やかに過ごしていたとのご報告があった。
2022年8月
循環が悪く足先が紫色になっている利用者様は、足先に熱がこもっていた。トリートメント行うとこもった熱が冷め血色が良くなった。
2022年7月
体調を崩し入院していた利用者様は、トリートメントの許可が出て、様子をみながら慎重に行った。リラックスされて呼吸が深くなった。
2022年6月
乾燥肌で掻きむしってしまう利用者様は、継続的にトリートメントをしている時には軽減していたが、間があいてしまうと掻き傷が増えていた。傷や瘡蓋を触れないようにしてトリートメントすると潤った。
2022年5月
足先が冷えて爪の色が悪かった利用者様は、トリートメントで足全体の温かさが出て血色も良くなりむくみも軽減した。
2022年4月
当初、身体が硬く冷えやむくみが顕著だった利用者様は、回を追うごとに柔軟性がでていた。以前は突っ張った感じのところを触れられると力が入ってしまい、硬さが軽減するまでに時間がかかっていたが、最近では突っ張った感じも少なくなり始終リラックス、硬さの軽減する時間も早くなった。
2022年3月
皮膚の乾燥が顕著で、直ぐに掻きむしっていた利用者様は、トリートメントの回を追うごとに乾燥が軽減しており出血や瘡蓋が見られなくなっていた。トリートメントを行うと更に皮膚が潤った。乾燥肌が改善されてくると痒くなることも軽減すると思われた。
2022年2月
身体が硬く冷えやむくみが顕著だった利用者様は、最近ではトリートメント開始前から柔らかさが確認でき、トリートメントを行うと冷えやむくみの軽減も早くなった。関節が硬く以前は靴下を履くときに苦労していた方が、足が上がるようになってきた。
2022年1月
2021年12月
2021年11月
当初から下腿が硬く張って靴下の跡のへこみが顕著で足部が冷たかった利用者様は、最近では施術前でも柔らかさがあり、冷えもあまり見られないようになっていた。トリートメントを行うと更に柔らかくなり浮腫みと冷えも軽減した。
2021年10月
緊急事態宣言が解除になり活動も再開、感染予防対策をして行った。約1カ月半ぶりであったが、これまでに長期でトリートメントを受けて頂けていたこともあってか、それぞれの利用者様の初期のような状態にはなっていなかった。
月経前には情緒が安静せず、皮膚の乾燥も増してしまう利用者様は、トリートメントを行った後は安定してきているとのことだった。
2021年8月
心臓疾患をお持ちで1日50mの歩行とされている利用者様は、しばしば膝の痛みがある様子で歩くことを嫌がるとのことだった。膝自体には異常は見られないとのことだったが僅かに熱感があった。触れられることを拒む時は控えたが、大丈夫な時は極弱く表面を流す程度に様子をみながら行ったところ熱感とむくみが軽減し足全体の血色もよくなった。トリートメント後には嫌がらず歩くようになったとのご報告があった。
緊急事態宣言により8月20日以降はお休みとなった。
2021年7月
アトピーで掻きむしった跡が多数あった利用者様は、皮膚の乾燥が軽減しつつも、瘡蓋が治りかけると痒みがでる様子で出血させてしまっていた。患部は触れないようにトリートメントを行った。
2021年6月
2021年5月
2021年4月
2021年3月
2021年2月
2021年1月
2020年12月
この地域では新型コロナウイルス感染者があまり増えていないが、県内では増えているため、これまでの体温測定やマスク着用、手洗い等の予防と体調管理に加えて、施設での着用を専用としたスクラブを準備し着替えトリートメントすることにした。
初めてトリートメントした利用者様は、トリートメントをした当日の夜、いつもより安眠したとご家族から報告があった。
先月からトリートメント開始した利用者様も、慣れてきたこともあってかリラックスして受けて下さるようになり冷たかった足はトリートメントで温かくなることが早くなった。
2020年11月
多機能型支援センターやまぶきの利用者様が移動した際に、少しの間お伺いしたことがあったが、今月から定期的にお伺いしてトリートメントさせていただくことになった。
他の部署同様に、感染症対策としてマスク着用、手指の消毒、体温測定等を励行し入館させていただいた。
やまぶきから移動した利用者様は、久しぶりだったが覚えており自分で靴下を脱ぐなど準備をしていた。顔のチアノーゼ足先の血色の悪さが顕著になっていた。以前継続的に行っていた時には改善が見られていたので、今後、継続的にトリートメントを行いながら様子を見ていきたいと思った。
初めてトリートメントさせていただく利用者様は、初回は短時間で様子を伺うことにした。とても足が冷たかったので包み込むように触れたり優しく撫でたりすると気持ちよさそうにしていた。
東日本大震災以降、気持ちが塞ぎ、気力がなくなり表情も乏しくなった利用者様は、受け入れて下さるか心配されたが、気持ちよさそうに初回体験され、二回目のトリートメントでは始まる前に自分から進んで準備をして楽しみな様子だったとのご報告をうけた。トリートメント中は笑顔でいる時間が多かった。